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by 本和堂
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新九州ゴールデンルート

かつて九州ゴールデンルートといえば、「やまなみハイウェイ」を介して九州を横断する別府~阿蘇~熊本~長崎ルートでしょうか。
ところが2004年の九州新幹線部分開業を機に、JR九州が新たな南九州の観光ルートの開発に成功しました。
今回は鹿児島から熊本まで、その新たなゴールデンルートを辿ってまいります。
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鹿児島中央駅で発車を待つ「特急はやとの風」、レトロチックな設えに漆を連想させる重厚な塗装の上質な列車・・・、
いえいえ、鉄道旅行雑誌をマメに熟読している私の目は誤魔化せません。
この列車の素性は昭和50年代に製造された、旧国鉄ローカル線用のおんぼろディーゼルカーなのです。
座席のクッションは薄くエンジンも非力、優等列車に当然装備される筈のエアーサスペンションも装備していないという状態で、当時の国鉄でも「足は遅いし装備も悪い世紀末設計」と揶揄されたとんでもない代物だったのです。
しかし、JR九州には「工業デザインの匠」こと水戸岡鋭治氏が居ました。匠はこのおんぼろに魔法を掛け、なんとも素晴らしい観光列車にリニューァルさせることに成功したのです。
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「何ということでしょう!」
クッションが薄くて不評だった座席は木の香漂うウッディなリクライニングシートに取り替えられ、
年齢を隠しきれない車体のやれは、「濃色ファンデーション5層重ね」の如き厚化粧でカバー。
大きめのステッカーをアクセサリーの如くベタベタ貼りまくった姿はまさに「走るデビ×夫人」
路地裏での貧乏暮らしから、一挙に成り上がったシンデレラ、それが「はやとの風」の正体でございます。
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車両は綺麗にしたのですが、「はやとの風」が走る肥薩線は当時、九州でも有数の赤字ローカル線でした。
線路は曲がりくねってスピードが出せない悪路だし、駅は世界遺産もののおんぼろ具合。中には戦争中に機銃掃射を受けた跡が柱に残っている駅まである始末。
ところが「どーせ古いなら産業遺産に申請すればいいんじゃね?」と、絵に描いたようなコペルニクス的展開で、肥薩線有数の観光地に育て上げることに成功したのです。
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乗客を飽きさせる事無く、列車は吉松駅に到着しました。
今度はホームの向かいに居る「赤いチークを塗りたくった叶×妹」みたいな列車に乗り換えます。
「途中の駅で敢えて乗り換えをさせる」
黒い車両でも、この先の線路を走る事は出来るのですが、敢えてホームに降ろして乗客をリフレッシュさせる、なかなか憎い演出をするものです。
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隼人駅を出発する全列車が記載された時刻表。この先、熊本方面へは「一日5本」の超閑散路線です。
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途中には「日本三大車窓」の一つに挙げられる「矢岳越えの車窓」、霧島連山や遠くに桜島も望まれる絶景・・・らしい。
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列車は何回かスイッチバックをしながら山を越えていきます。
真幸駅では、停車時間を利用したミニ土産物市場がオープンしていました。元気で明るい地元のオバちゃん達との会話が楽しく、夏みかんを3つ購入。これがビックリするほど美味しい。向いの座席に居たオバチャン二人連れにお裾分けしたら、さきイカになって返ってきました。
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オバチャン達との会話も弾み、楽しく終点人吉駅に到着。ここからは純然たる特急車両である「九州横断特急」で熊本に向かいます。
この車両も相当な高齢のご様子で、化粧が濃いです。ただ、前の二つの列車に比べると高そうな化粧品を使っているようで、更にゴールドのネックレスや胸元に二つ輝く真珠のブローチが、出生の確かさを感じさせます。


少々記事が長くなってしまったので、ここで一旦切りましょう。続きは次回に。

●九州特集もいよいよ佳境にはいってまいりました。
「老女の厚化粧」の如く、少々辛口で九州の列車を評しましたが、乗車した感想では疲れや退屈を感じさせない工夫が
 随所に行われていて、連日盛況が続いているのも納得の内容でした。
 加えて真幸駅や嘉例川駅など、どの駅も地元の方が綺麗に維持しておられる姿が印象的で、ホスピタリティ溢れる人柄も
 含め、九州観光の大きな力になっているようにかんじました。
 今回も楽しかった思い出に浸りながらの★4つ!激アマ!  ★★★★☆(4点)

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by honwa-do | 2015-08-26 23:42 | 鉄道 | Comments(0)