本和堂的「北の大地満喫の旅」⑤
2016年 11月 06日
旅行二日目、朝4時に起床し海岸沿いの道路から日の出が撮影できそうな場所を探します。
しかし昨日の悪天候の影響を引きずっている空は雲が厚く、残念ながら徒労に終わりました。
ホテルに戻り朝食後、今度は海岸沿いの快適なドライブウェイをウトロ、そして知床方面に向かいます。
本日の予定はこの道路で知床観光の中心ウトロまで行き、そこから知床半島を横断する「知床横断道路」を経て羅臼方面に向かう200キロ近いドライブ。
「知床横断道路」は羅臼岳南側の知床原生林の真ん中を通っていく山岳国道で、日本離れしたダイナミックな景観が楽しめるとのこと。更にこの道路ではエゾシカやキタキツネ、ヒグマなどの目撃例がとても多いようで、これも密かに楽しみだったりします。この道路の車窓動画や沿線の風景を撮影することがこの旅最大の目的だったのですが生憎、一昨日降った初雪の影響で通行止めになっている様子です。天候は回復方面に向かっているので「お昼頃には開通するのでは?」と思いながら現地に向かう道中です。
ウトロまでの道中に、知床で最も有名な滝である「オシンコシンの滝」があったので立ち寄ることにしました。
滝の落差は50m、幅のある雄大な滝でした。滝壺からは100mほどでオホーツク海に落ち込んでいきます。
●遂に世界遺産「知床」の懐に突入
オシンコシンの滝の売店でこの先の道路状況について情報収集。
楽しみにしていた「知床横断道路」については今日中の開通どころか、このまま冬期間の通行止めに突入する見込みとのこと。北方領土の島影が望める羅臼地区に行くには、更に100キロほど行程が伸びることになってしまうので、残念ながら今回の旅行での訪問は断念せざるを得ない状況となってしまいました。更に悪いことに、知床岬方面に海上からアクセル出来る観光船も全便欠航がきまった由。もはや車で進めるところまで進むしかないようです。
ウトロの町を出るとすぐに家並みが途切れます。花咲ガニが有名な店を過ぎればそこから先は人間が住めない地域・・・いよいよ知床国立公園に入っていきます。
●知床五湖での選択
森林限界が近付いたのか、クマ笹と低木が目立ってきました。
そして又々残念な展開で、車で知床半島の先端方面に進める道もここで通行止。
もはや選択肢は「知床五湖」探訪に絞られてしまいました。
本日、車で進める知床の北限「知床五湖フィールドハウス」に到着しました。
俗に「知床に行ってきた」という人が最終目的地とするところで、知床五湖をめぐる木道から「生の知床」に触れられる場所。
・オフシーズン
・台風に寄る風評被害
により本日の来訪客は僅かですが、ハイシーズンには駐車場に入りきれない程の車が詰めかける由。
不運続きの今回の旅でしたが、「空いていた」という一点においては恵まれておりましたね。
知床五湖を訪れる人は、ここで2つの選択を迫られます。
左に行けば「高架木道」、右に行けば「地上遊歩道」、
文字通り建物の2階相当の高さに設定された全長800m木道から知床五湖の「一湖」のみを楽しめるコース。木道の傍には7000Vの電気柵が張られ、ヒグマ活動期でも比較的安全に知床を楽しむことができる
「地上遊歩道」
一周3キロの遊歩道で、「五湖」から順番に「一湖」まで辿っていくコース。ヒグマ活動期には「知床五湖登録引率者」が先導する10名程度の小パーティで進む。コースは原生林に敷かれた木道やアップダウンの激しい泥濘地が多く、このコースに入るにはフィールドハウスで10分程度のレクチャーを受ける事が必要。それなりの覚悟と体力が要求されるコースでございます。
ヒグマの活動期ではないので登録引率者は不要。それでも「十分に注意するように」と念を押されて出発しました。
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